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フジロックを愛してやまない元ビアバー店員の世界一周&クラフトビールの記録。

トロピカル建築の先駆者、遅咲きの建築家ジェフリーバワの家を訪ねる。

【スリランカの記事一覧はこちら

 

突然ですが私は建築学科卒です。
真面目で優秀な学生ではありませんでしたが学校が厳しかったので、

未だに課題が間に合わなくて焦る夢を見ます。

そんなわけでビールがあれば飲みに、名建築があれば見に行きましょう。

 

☝︎

 

そもそも熱帯建築とは何か。

バワが影響を公言しているアマンリゾーツを想像してもらえれば分かりやすいかもしれません。
特徴としては連続する列柱、内と外の連続、自然との共生などが挙げられます。
プールが海に溶け込み水平線と同化するインフィニティプールなんかもありますね。
私もバリのアマヌサとアマンダリに泊まったことがありますが正にこの通りでした。

ジェフリーバワについても少し書きます。

ジェフリーバワは1919年、コロンボの裕福な家庭の下に生まれました。
植民地支配の影響はバワにも及び、弁護士である彼の父はアラブ系とフランス系イギリス人の混血であり、母はオランダ系バーガー人(入植者と現地人の混血)とスコットランドとシンハラ人の混血です。
スリランカの歴史がそうであるように、後に彼が発表する建築がそうであるように、彼自身もまた複雑な文化的ルーツを持っています。

少年時代を不自由なく過ごしたバワはイギリスのケンブリッジ大学へ留学し、父と同じく弁護士となりますが、その道を放棄し世界放浪へと旅立ちます。
旅先で建築や庭園に感銘を受けたバワは自分の理想郷をつくろうとベントータに土地を購入し、建築家として再スタートをするため再び渡英します。
イギリスで建築の基礎を学んだバワはスリランカへ帰国し、1957年より建築家としての活動を始めました。
このとき実に38歳です。

 

金持ちパッション野郎ってことですね。

 

思わず野郎なんて言ってしまいましたが私は何かを創り出す人を心の底から尊敬しています。
旅、建築、理想郷となんだか相通ずるものを感じるので生前の自宅を拝見できるのは大いに楽しみであります。

 

☝︎

 

・2016年7月17日

ジェフリーバワの自宅「Number 11 / ナンバーイレブン」へ向かいます。
電話予約必須とのことですが電話をしてみたところ「それじゃあ来てね」と言われただけでした。

 

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↑雛祭りに生まれたので33はラッキーナンバーです。

No.11はコロンボの閑静な住宅街、33rd laneにあります。
アクセスは悪いのでタクシーかリキシャーを捕まえるのがいいと思います。

 

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↑外観(公式サイトより)

外観は撮り忘れたので公式サイトからです。

 

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↑玄関

到着しました。

 

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メキシコのSOL的な絵が描かれています。足元には11が。

 

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↑平面&断面図

この邸宅は元は4棟あったもので、順々に購入しそのつど改築して完成させたものです。
そのため邸内は入り組み、細長い長屋のような趣があります。

 

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↑なんとロールスロイスです。

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玄関を入ってすぐにクラシックカーがあり、自然光を取り入れた空間があります。

 

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上部にも開口が設けられていて、光が縦にではなく斜めにも入り込むようになっています。

 

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↑玄関から正面の廊下

バワの熱帯建築の真髄はその性質上ホテルにあるのでしょうが、この邸宅にも基本的な精神は宿っています。

 

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かつての欧米諸国の建築は箱であり、自然を遮断し、安全で快適な人工的で守られた空間を構築するものでしたが、バワはそこにある自然を取り入れます。

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内と外の連続、自然と人工物の共在。

 

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照明も直接照らすものは殆どありません。

 

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晴れた日には木漏れ日が差し込み、雨が降れば水面を打つ。
時間の経過や天気によって家の表情も変化します。

家にいながら自然を感じられる境界線の曖昧さは、欧米化する以前の日本の建築にもみられます。

縁側や、ふすまなどがそうでしょう。
人の力で押さえ込むのではなく、風土や気候を感じ、自然と調和する建物です。

 

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玄関を入ってすぐの階段を上るとゲストルームがあります

 

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無国籍でいて統一感のある不思議な空間です。

 

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さらに上ると屋上があり、かつてはコロンボ市内が見渡せたそうです。

邸宅内は写真撮影が禁止の場所も多いので全てを伝えることは出来ませんが、日々に寄り添った空間である邸宅にはホテルとは違う魅力がありました。

マスプロダクツではなく、無機質でなく、自然の美しさを愛し建築に情熱を注いだバワの人柄が空間を通して感じられる素晴らしい建物でした。

shunsuke

 

【 観光情報 】

■ Number 11
住所: No. 11 33rd Lane | Colombo 3, Colombo 00300, Sri Lanka
リンク: Tripadviser / 公式サイト

Number 11 見学ツアー
開催日: 月~金(10:00,12:00,14:00,15:30) 、土(12:00,14:00,15:30) 、日(10:00)
料金: 1,000 LKR(≒700円)
予約連絡先: + (94) (11) 4337335 / admin@gbtrust.net

 

 

 

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